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なぜ倉本裕基は韓国で人気なのか

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http://ekr.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/08/16/2013081601410.html?main_hot
 
なぜ倉本裕基は韓国で人気なのか
 

 韓国内のCD売り上げ16種100万枚、
2003年と10年には芸術の殿堂コンサートホールで有料観客の客席占有率1位…。
 ピアニストの倉本裕基(61)は韓国で最も人気のあるニューエイジ・ミュージックのピアニストだ。
 
1999年の初来韓公演以来、毎年韓国を訪れている。
ソウルだけでなく地方都市も回るが、チケットはほぼ完売する。
来月も「ソウル芸術の殿堂」をはじめ、光州・全州・金泉・春川・河南と6公演が予定されている。
 
韓国を頻繁に訪れるため韓国語が話せるようになり、ステージでも韓国語であいさつする。
公演企画会社では「2005年の映画『甘い人生』や06年のドラマ『朱蒙-チュモン-』の挿入曲になったことで観客が爆発的に増えた」と話す。
 
 バイオリニストの都留教博がリーダーを務めるトリオ「アコースティックカフェ」、
韓国だけで100万枚以上売れたアルバム「DECEMBER」のピアニストであるジョージ・ウィンストン、カナダのピアニストのスティーブ・バラカット、米国の作曲家・ピアニストのブライアン・クライン…。
 
 ほぼ毎年、来韓公演を成功させるニューエイジ・ミュージックの演奏家たちだ。
倉本裕基をはじめ、韓国で特に歓迎されるスターたちがほとんど。
 
韓国ではピアニストのイルマが代表的なニューエイジ・ミュージシャンとされている。
韓国人がこうした音楽に夢中になるのはなぜだろうか。
 
 ニューエイジ・ミュージックとは1960年代、西欧でクラシックやポップスといった垣根を越えて瞑想(めいそう)・ストレス解消・癒やしのために作曲された音楽だ。
 
韓国人は特に、西欧のニューエイジ界のスターであるヤニーではなく、
韓国に先駆けてニューエイジの人気が出た日本の影響を受けて
、感情に訴え掛けるメロディーのピアノ曲が流行している。
そのほとんどがテレビドラマやCM・ラジオ・映画を通じてよく耳にするものだ。
 
最近では「ヒーリング(癒やし系)音楽」とも表現される。
11日に「ソウル芸術の殿堂」のステージに立ったニューエイジ・ピアニストの渡辺雄一、
「アコースティックカフェ」リーダー都留教博らの公演タイトルは
「2013ヒーリング・ミュージック・フェスティバル」だった。
 
 公演企画会社クレディアのユン・ヘジンさんは「クラシックは難しく感じる人も多い。
だからといって歌謡曲やポップスを聞くのではなく、リッチな気分を求めている人が
ニューエイジのコンサートによく来る。甘いメロディーで聞きやすく、カップルが多い」と話す。
 
倉本裕基のアルバムを出しているレーベル「C&Lミュージック」のリュ・ジンヒョン部長は
「90年代後半のアジア通貨危機以降、難しい音楽ではなく
心が癒やされる音楽が好まれるようになった。倉本裕基はその代表的な演奏家だ。
ドラマ、CM、ラジオのインターバルシグナル(放送開始前に流れる識別音声)や
BGMにもよく使われた」と語った。
 
 しかし、「倉本裕基は韓国での人気とは対照的に、日本では公演活動をほとんどせず、
注目度も高くない」と話す公演・CD業界関係者もいる。
 
「ニューエイジ・ミュージックは音楽的に評価が低い
『ムード音楽』『BGM』にすぎない」との指摘があるのも事実だ。
ジャズ評論家のキム・ヒョンジュン氏は「韓国で流行しているニューエイジ・ミュージックは
その実体があまりよく分からない。
韓国人は感情に訴え掛ける音楽に弱い方で、
最近20年間に聞かれる音楽の傾向がソフトになっているので、
こうした音楽が流行しているのだろう」と分析している。
金基哲(キム・ギチョル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
 

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