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[プロデュサ]│③キム・テホCPの回顧録

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KBS [プロデュサ]は視聴者たちにあらわれない放送の裏面を見せる。 
審議にかかって放送通信審議委員会に呼ばれていくPD、
出演者下車通知を囲んだ葛藤、
スターあるいは企画会社とのパワーゲームなどに関するドラマチックなエピソードは
現実とフィクションの間にきわどく足をかけている。
 だから作品が終る時ぐらいには 次のような本が登場するかも知れない。 
‘1泊2日’責任プロデューサーであり[芸能PDとは何か]の著者、キム・テホCPが
視聴者たちに明らかにする放送局の裏話話だ。
 もちろんあくまでも彼の視線で再構成した内容かもしれないが。

イメージ 1

[本紹介]
私たちは毎日TVを見る。 しかし本来放送を作る人々に対してはよくわからない。
 永らくKBS芸能PDで仕事をしてきたキム・テホは
自身の経験を基に放送局の素顔を描き出した。

 それに沿えば放送局は表面にはひたすら派手に見えるが
詳しく覗いて見ればスターとPD、作家、企画会社が時には争って時には和合して
視聴者たちとの約束を守るために激しく地団駄を踏む所だ。

 この本は放送局を表面なめる式で扱った既存の図書らと別に
‘彼らが生きる世の中’を本当に理解するようにさせる。 
キム・テホPDが聞かせる話にどっぷり浸かって我を忘れて泣いて笑ってみるならば
いつのまにか愛しい目でTVを眺めることになった自身を発見することができるはずだ。
 筆者の他の著書[芸能PDとは何か]とともに読み取りを推薦する。

[著者紹介]
大韓民国放送版には二人のキム・テホがいる。
 MBCのキム・テホとKBSのキム・テホ.
 この本の著者は1997年KBSに入社して約20年目放送に命をかけている‘援助’キム・テホだ。 

今年で40代中盤を越えた彼は KBS芸能局の強固な柱であり
一線PDには手本になる先輩であり、国民MCカン・ホドンとユ・ジェソクをはじめとして
国民妹シンディ、少女時代、EXIDなどトップスターにはいつも信じて心を開くことができる‘
信頼できる兄であり 暖かい兄さん’でもある。

 CPで仕事をする間‘1泊2日’を‘国民芸能’隊列にのせた張本人だが、
相変らず彼は同僚らと共にご飯食べて 酒飲むわずかな日常が一番幸せだと話す。 
生まれ変わってもKBS芸能PDになると念を押して 今日も後輩養成に努めている天上放送屋. 

[目次]
はじめに
放送局も 結局は人が住む所だ
視聴率という成績表に泣いて笑う
[ギャグコンサート]チケットは本当にないの?
放送局構内食堂は情報の報告
放送通信審議委員会行く日
涙の下車通知
君たち、製作費ちょっと惜しもう
局長様はいつも正しい
寝てもさめても企画会の、高句麗的アイテムもまた見よう
交渉上手にするPDが本当のPDだ
真心の前に心を開くスター
企画会社との‘ミルダン’、避けられないならば楽しめ!
職員出演料が2万ウォンとは
会食と体育大会はチームワークと比例する

[本の中に]
-----110p、放送通信審議委員会行く日
後輩ラジュンモPDがまた、洋服を着て出勤した。 
放送通信審議委員会、略して‘放送通信委員会’に吹かれて来る日だ。
 ‘1泊2日’で‘鼻くそ’という話が出たためだというのに、
人相がひどく台なしになったことを見ると 今日もひどくこわれた形だ。

 かなり気に障ったのか普段には‘兄、兄’といいながら私をチョロチョロ付いて回った野郎が
“他のCPは 自分が放送通信委員会行くんだって…”とぶつぶつ言った。
もちろん私が代わりに行くこともできた。
“着るほどの洋服がない”と言い逃れたのは 純粋に言い訳であった。
率直に私は、後輩にPDという職業が持つ責任感を 二つの肩で直接感じろと言いたかった。
 君たち、私たちがすることが
このように世の中に大きい影響を及ぼす恐れがあることとのことだ。
ただ瞬間の小さい面白味のために 
視聴者たちの気持ちを不快にさせてはいけないということだよ。
ジュンモ野郎ももうその時の私の真心を知るようになっただろう。

(中略)放送通信委員会に関連してはKBS芸能局に重ね重ね広く知られるエピソードが一つある。 2015年、トップスターSさんが当時演出者であったT某PDの勧告を無視して
音楽放送舞台でシースルー衣装を露出したのだ。 
当然T某PDの放送通信委員会出席は予定されたことだった。
 今だから言えるが、もしT某PDでなく私が演出を引き受けたならば
そのような事件は広がらなかったことと考える。
 Sさんと私は年齢差が大きい 可愛い末っ子妹と大きい兄さんのように親しい友人であった。
 (後略) 

-----117p、涙の下車通知
‘これをどのようにいわなければならないか 雑談….
’放送仕事をして数十番はさらに体験することだが、するたびに困惑していることが下車通知だ。 一時うまく行った‘1泊2日’にも例外はなかった。
 視聴率が出てこなくて出演陣を一度に交替しなければならない日が来たものだ。 
ユン・ヨジョン先生、ファン・シネ姉、県営が…. 
私が内家族ぐらい惜しんで愛した出演陣の顔が順番どおり頭の中に浮び上がった。 

ジュンモをはじめとするスタッフも衝撃が大きかったのか
誰一人本人が下車通知をするとさっさと出なかった。 
大変だが、CPである私が決定を下さなければならなかった。 

“ひとまずチョンパティ兼会食をしよう.
 その前に各自一名ずつあらかじめ会って最大限礼を尽くして下車通知をするようにして。
”それからは しおれていた出演陣らと後輩スタッフのために
おいしいコース料理が出てくる食堂で会食場所を捉えた。
 そうだ、暖かい松の実粥(チャッチュク)一杯で彼らの心情をなだめなくちゃ。
 (中略)
ところでなんとまあ、紛争が起こってしまった。
 新入PDのミスでユン・ヨジョン先生だけ一歩遅れて
出演陣電源交替事実を知ることになられたのだ。
凍りついた雰囲気のために皆右往左往するのに
先生の食事さえまともに取りまとめる人がいなかった。
私が人生を生きながら最も重要に思う哲学があるならば
、‘人はどんなことがあってもご飯を強固に食べなければならない’ということだ。

食堂職員に話した。“コースがいくつか残ったでしょう?
 それが切れずに入らなくてはなりません。
”私の几帳面な配慮のおかげであったか結局状況は次第に落ち着いた。
 私はその日新入PDに生きているOJT(On the Job Training)をしたわけだ。

-----261p、交渉上手にするPDが本当にPDだ
“兄、交渉はどのようにするだろう?”
 “ジュンモ、心配することが何があるのか? 兄がみな処理することだが。”
私の一言に固まっていたジュンモの顔がぱっと開いた。

 ‘1泊2日’を‘組み合わせ作り’コンセプトに変えることに決めたが、
交渉が難航だったところだった。
 率直に私くらいの年次ならば 事務室に楽に座って足の裏でもかいて
後輩がすることを見ているだけでもかまわない。 だが、私はそうでなかった。
 アイドル企画会社のマネジャーらと1人1人直接あたりながら交渉を始めた。

 “あのう、YGエンターテインメントで誰か1人‘1泊2日’に出演させることができないだろうか?” 
“PD様、そのような話をなぜ用心深くしますか? 当然可能です。” 
“EXIDはこの頃スケジュール非常に忙しいのか? 
私たちのプログラムにちょっと出てきたらと思うのに…” 
“あ、忙しいけれどPD様がおられるプログラムには出て行かなければならないですね。”
意外な話をするというように 笑って快く交渉に応じるマネジャー等を見ると、
私が20年の間放送局ご飯をたべてないとの気がした。 
そんなに2NE1のサンドラ・パクとEXIDのハニが交渉された。
 奇跡のようなことだった。 (後略) 

-----275p、真心の前に心を開くスター
(戦略)不正の事件でハニが下車して、また再び‘1泊2日’チームは苦悶に陥った。
 この渦中にジュンモPDはMBC [無限挑戦] ‘シックスマン プロジェクト’のように
残りの1人をサバイバルで選んでみればどうかというあきれる提案をしていた。
 彼の不安定なメンタルをぐっとつかむためにははやく対策をたてなければならなかった。 
瞬間、光らせるアイディアが私の頭の中をかすめて過ぎ去った。
 “シンディはどうだろうか?”
スタッフはしばらく後頭部を殴られたような表情でお互いを眺めると
すぐ私に向かって拍手し始めた。 (中略)

ついにシンディ側から‘1泊2日’に合流するという便りを知らせてきた。 なった。
 シンディならばゲームは終わったのも同然だ。 
新入PDが交渉に出たということにも不愉快に思わないで応じたことを見れば、
私に対するシンディとビョンエンターテインメントの信頼は
私の考えより大きいことに違いなかった。

20年の間一様に放送と人に命をかけてきた私の真心は、やはり通じる方法だった。
いつかカン・ホドンを交渉するために寒い冬なのにSBS前で手足かちかちに凍りつきながら
鼻が赤くなるように待ったことがある。
 たとえ当時ホドンの忙しいスケジュールのために
共にプログラムをすることができなかったが、
今でも私たちは豚の三段バラ肉に焼酎一杯を傾けてその時の話をする。 
そしてホドンは話す。 兄は昔も今も変わりなしに熱情的だと。
 兄の前では私も初心を取り戻すことになると話だ。 
そういえばジェソクも時々似た話をしたりしたようだ。 

-----400p、企画会社との‘小麦党’、避けられないならば楽しめ!
多くの人々はPDが芸能人より‘甲’と考えるかも知れない。 誤解だ。
 スターと企画会社側で出演条件が気がしないと持ちこたえれば
ひとまず低姿勢になってどうにかあやしてなだめることがPDの役割だ。

 私が責任プロデューサーを受け持っているプログラムに
トップスターSさんが出演することにした時も同じだった。
 彼女の企画会社代表Bは局長室まで訪ねてきたし、要求事項は終わりがなかった。
 汁は飲んではいけない、撮影は夜十二時前に終えなければならない、入手はならない…
いや、放送の核心といえる入手までしないことならば何をどうするという言葉なのか? 
CPである私が強く出て行ってこそ
今後他のスタッフもB代表とSさんに振り回されなそうだったが、
ひとまず深呼吸をしながらじっと我慢した。

 プログラムだけうまくいくことができるならば
私の経歴と自尊心はそんなに重要なことでなかった。
 彼らと‘ソム’を乗るように適当に‘ミルダン’をしなければならなかった。
(参考で私は恋愛する時も‘ミルダン’のようなものしてみたことない人だった。) 
何度かの調整終わりに入手はふくらはぎまで、汁はならないが煮物は食べることに合意を見た。 最終契約書を確認するジュンモの目には 
私に対する有り難みと申し訳ない思いで涙があふれそうだった。 
今でも後輩PDは企画会社の不当な要求にどのように対応しなければならないのか
悩み相談をしてくる。 そのたびに私が強調するのはぴったり一つだ。
 “むやみに持ちこたえて折れてしまう木の枝より 
時には柔軟に曲がることができる葦にならなければならない。”
これがPDとして私の成功戦略ならば戦略だ。


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