放送局ドラマ外注依存度70〜80%台
発行元2次著作権所有増え、立地強化
スターPD芸能事務所行... 自主制作増やし
上場企業「ワンソース・マルチユース」として事業拡大
今年コンテンツ主導権を囲んでエンターテインメント業界の激しいビッグバンが予想される。 編成権を握っている放送会社は伝統的な‘甲’だったが最近流通通路が多様化してコンテンツ製作会社で重心が急速に移動していること。 既存外注製作会社その他にも演芸企画会社が製作に飛び込むかと思えば放送会社も子会社を整えてコンテンツ産業に飛び込んでいる。 ‘コンテンツがすぐにお金であり、権力’という命題が成立してコンテンツを確保するために‘階級章’を離した一勝負が予想されている。
放送会社のキラーコンテンツだと言える人気ドラマや芸能番組の外注製作依存度はますます高まる傾向だ。 昨年10月KBSとMBCが国会に提出した2015年1月以後‘視聴率上位15位ドラマ現況’資料を見ればKBSは73.3%である11編が、MBCは86.7%である13編が外注製作社作品だった。 もちろん版権を囲んだ放送会社と外注製作社間の不公平な構造がなくなったことではないがKBSドラマ‘太陽の末裔’のように海外輸出およびIPTV、オンラインなど2次著作権に対する版権を製作会社が所有する場合が増加している。 ある地上波放送会社関係者は“最近では放送権と広告販売権だけ放送会社で所有する場合が多いが景気不況余波でドラマと芸能番組の広告受注が明確に減って赤字が増加している”と話した。
このように放送会社自らの製作コンテンツの競争力が次第に弱まって外注製作会社の位置づけが強化されてコンテンツ製作会社にお金と人材が追い込まれている。 特に今年は歌手とMC、芸能人を大挙保有した演芸企画会社が子会社を通じてコンテンツ製作に本格飛び込んで業界の地殻変動が予想される。
●3大エンター社ドラマ・芸能相次いだヒット作出して
YGエンターテインメントは先月1日MBC ‘ラジオ スター’のジョーユンPD,‘無限挑戦’の題詠材PD,‘本当の男’のキム・ミンジョンPDとエムネット‘音楽の神’のパク・ジュンスPD,tvNユ・ソンモPDなどを迎え入れた。 YGはSBSドラマ‘月の恋人-ポボギョンシム麗’に間接投資をしたし現在SBS芸能番組‘花団’を製作した。 YGは今後ドラマと芸能番組に積極的に出るものと見られる。 芸能系のある関係者は“MBC出身PDがSBS芸能番組を作るなど放送会社間境界が消える無限競争体制に突入した”として“業界にYGがチャネルを買収するために数十人のPDを大挙迎え入れるといううわさが公然と出回る状況“だと伝えた。
業界1位であるSMエンターテインメントは早目にコンテンツ製作会社であるSM C&Cを設立して芸能とドラマ製作に飛び込んだ。 2015年6月KBS芸能番組‘アンニョンハセヨ’を作ったイヴィエPDをスカウトしたSM C&CはKBS ‘うちの町内芸体能’、SBS ‘同床異夢大丈夫、大丈夫’等芸能番組を製作した。 ドラマも初期に自社所属アイドル歌手を出演させたパターンから抜け出して製作能力を育てて昨年‘町内弁護士ヨドルホ’、‘38社機動隊’、‘嫉妬の化身’等ヒット作を相次いで出した。 現在の放映中である‘ミシンナイン’もSM C&C製作だ。 SM C&Cは昨年売上額953億ウォン、営業利益36億ウォンから前年対比黒字で切り替えた。
シーエヌブルー、AOA,FTアイルランドなど歌手はもちろんユ・ジェソク、チョン・ヒョンドン、ノ・ホンチョルなどMCが所属したFNCエンターテインメントも最近子会社であるFNCアド カルチャーを設立してコンテンツ製作に拍車を加えている。 最近放映終了したSBS ‘シンスティラ-ドラマ戦争’とKBS ‘トリック アンド トゥルー’等芸能番組を製作したのに続き‘パリの恋人’のシン・ウチョルPDと‘私の娘キムサウオル’のキム・スンオク作家を迎え入れた。 キム作家の新作‘姉さんは生きている’という4月SBSに編成された状態だ。
最近‘むやみに切なく’を使ったイ・ギョンヒ作家をスカウトしたJYPエンターテインメントは事前製作ドラマ‘ザパッケージ’を4月に放映する予定だ。 歌手ユン・ジョンシンが代表であるミスチック エンターテインメントも最近MBC,JTBCなどを経て芸能系で専門分野が強いヨ・ウニョクPDをスカウトして製作に飛び込む支度を備えた。
●演芸企画会社コンテンツ製作子会社設立
伝統的な俳優マネージメント社のコンテンツ製作も活発だ。 ペ・ヨンジュンが導くエンターテインメント会社キーイーストは子会社であるコンテンツKを通じてOCN ‘ボイス’、KBS ‘秘密’、SBS ‘神の贈り物’等を製作したしキム・ユンソク、ユ・ヘジン、チュオンなどが所属したファイアブラザーズはドラマ‘ウンパルロマンス’、‘仮面’等を製作した。 チャン・ヒョク、キム・ウビン、キム・ユジョンなどが所属したIHQも早目にドラマ製作に飛び込んでSBS ‘春の日’を始めKBS ‘優しい男’、SBS ‘根深い木’、KBS ‘むやみに切なく’、SBS ‘ピノキオ’等を製作した。 KBS新しい週末連続ドラマ‘お父さんが変’も製作する。 今年はより多くの俳優所属会社が本社または、子会社を通じてドラマおよび映画製作に積極的に出るものと見られる。
●直接製作すれば所属芸能人成長‘一石二鳥’
演芸企画会社が製作に乗り出した最も大きい理由はマネジメントでは成長に限界があって製作を通したシナジーが可能なためだ。 ますます激しくなる交渉競争の中でこれらの最も大きい資産である所属芸能人を活用すれば芸能または、ドラマ製作が易しいという長所もある。 また、ほとんどの上場企業である企画会社の場合、売り上げ規模が重要なのでコンテンツ製作を通した事業多角化にもの欲しげに見るほかはないということだ。 YGやFNC、ファイアブラザーズなどサド直前中国で大規模投資を受けた会社の製作が目立ったのもこれと密接な関連がある。
●ライフ スタイル企業で跳躍…収益構造安定
昨年末CJ E&Mの音楽部門首長でFNCアド カルチャーへ席を移したアン・ソクチュン代表は“‘スーパースターK’や‘Kポップ スター’等放送コンテンツが新人歌手を育てる巨大なマーケティング方法になったようにコンテンツ製作を通じて所属アーティストを育てることができて著作権権利を保有できるワンソース マルチユースが可能だ”としながら“演芸企画会社がマネジメントや製作だけでは売り上げに限界があるので多様なコンテンツを活用してファッション、化粧品、外食業などライフ スタイル全般で事業を拡大して安定した収益を期待すること”と話した。 アン代表は“一応自社アーティストを活用して製作力量を内在化させることが1次目標で東南アジアはもちろんヨーロッパ、アメリカ市場まで拡大してアジア最大の総合エンターテインメント企業で育てることが長期的なプラン”と明らかにした。
マジョンフンコンテンツK本部長は、「上場企業の場合、事業の多角化が必要であり、ドラマや芸能の制作規模が大きくなるにつれ、資金力を備えたコンテンツ制作会社への投資が増えた」とし、「後発走者である芸能事務所が飛び込んで作家とPDの渉外コストが大幅にアップした状況」と述べた。 彼は「チャンネルが増えて、過去の特定の作家、演出、会社に限定されず、コンテンツの競争力だけで勝負する時代になったので、長期的には、産業が発展する契機になるだろう」と語った。
●放送局も外注社作成人材の再吸収から
危機意識を感じた既存の放送局もこれに対抗し、外注製作社で作られ反撃に乗り出している。 CJ E&Mはドラマの子会社スタジオドラゴンを設立し、自社のtvNだけでなく、KBSドラマ「空港への道」、SBS「青い海の伝説」を納品した。 KBSも昨年8月KBS系列会社と共同出資したコンテンツ制作会社モンスターユニオンを設立した。 地上波放送局の関係者は、「映画事業までするCJの場合は、企画案があふれので、収益の拡大が目的だが、KBSの場合PPLや出演料で制作の制約を受けるため、これを打開して、外部人材の流出を防ぐための目的も大きい」と述べた。
これにより、業界関係者は、今年は、国内エンターテイメント産業の将来を計る重要な年になると予想している。 東亜放送大学エンターテイメント経営シムヒチョル教授は「国内企業の事業が芸能人など出演者の力が強大な日本のように芸能企画会社を中心に行くのか、作家と演出の力が強大な製作会社を中心に行くのか分水嶺になる年になるだろう」とし「結局、優秀な人材がどこに向かうのかがカギになるだろう」と述べた。
seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20170304014002&wlog_tag3=naver