中国のニュースサイト・中国新聞網は２３日、「韓流ドラマが海外でＣＭの『埋め込み』を多用、ドラマに登場した商品の売上が急騰」と題した記事を掲載した。

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２３日付のシンガポール華字紙・聯合早報によると、韓流ブームはアジアのみならず、中東や中南米、北アフリカでも忠実なファンが増殖している。韓流ドラマの輸出成功によりテレビ・映画界がプロダクト・プレイスメントを多用するようになり、スマートフォンや口紅など様々な商品の販売促進につながっている。

韓流ドラマでは出演者たちにサムスンの携帯電話を使わせ、ヒュンダイ車の中でキスをさせ、ＬＧ製テレビが備え付けらえた部屋に住まわせる。最近の大ヒットドラマ「星から来たあなた」でも主人公の男女がサムスンのスマホで通話やメールをしたり、韓国の著名なポータルサイトが開発した携帯チャットソフトでチャットしたりといった場面がみられた。

チョン・ジヒョン演じるヒロインは韓国最大手の化粧品メーカーの乳液と口紅を使用。別の登場人物は韓国の著名な食品メーカー製のスイーツが大好物という設定だった。チョン・ジヒョンが劇中で使った乳液の売上は７５％増、口紅は４００％増を記録。その大半が中国での売上だった。

この化粧品メーカーは「これまでプロダクト・プレイスメントは本国のみで通用すると思っていたが、今は中国を中心とするアジア全体における影響力を実感している」としている。「星から来たあなた」を製作した韓国ＳＢＳテレビの金英燮主任は「ドラマに登場する商品に対して、アジアの視聴者、特に女性視聴者の好感度や知名度が向上することを多くの会社が認識するようになった」と話す。

プロダクト・プレイスメントの詳細は公開されていないが、業界関係者は「商品を人気ドラマに登場させるには少なくとも１億ウォンは必要。出演者が一流であればもっと高くなる。韓国以外の地域で放送される時も」と語っている。

（編集翻訳　小豆沢紀子）